1 事件の概要

依頼者は、寝坊をして会社に遅刻しそうになっていたことから、制限速度を時速約50kmオーバーで自動車を走行させていました。
その結果、交差道路から進入してきた自動車と衝突し、被害者に重傷を負わせました。
依頼者としては、「国選弁護人を付けることも検討したが、丁寧な弁護活動をしてほしい」というご意向であったことから、当事務所の弁護士に私選弁護人をご依頼いただきました。

2 当事務所の活動

まず、当事務所の弁護士は、検察庁に対し、弁護人選任届を提出し、以後、当事務所の弁護士が弁護人として対応していく旨の連絡をしました。
その後、依頼者は自動車運転過失致傷罪で起訴されたことから、当事務所の弁護士は検察官の提出予定証拠を入手するとともに、それを踏まえ、依頼者とともに弁護方針について打ち合わせをしました。

その後に行われた裁判では、依頼者は被害者に対する謝罪の意向を示すとともに、事前に打ち合わせをしていたとおり、今後の自動車運転に対する向き合い方を丁寧に述べるなど、事件に対する真摯な姿勢・態度を示しました。
そのうえで、当事務所の弁護士は、執行猶予判決が相当である旨の意見を主張しました。

3 当事務所が関与した結果

このような弁護活動の結果、依頼者には前科前歴がなかったことや事故に対する姿勢が評価され、執行猶予判決が言い渡されました。

4 所感

どんなに注意をして自動車を運転していても、被害者に怪我を負わせる事故は一定数発生します。
ましてや、本件のように、運転手の軽率さが原因での事故というのは、決して少なくありません。

もっとも、このような事故であっても、事故直後の対応や、事故に対する向き合い方が考慮され、罰金刑で収まったり、裁判に至ったとしても執行猶予判決を獲得できたりすることは珍しくありません。

本件では、早期に弁護士に相談し、弁護方針を固めて裁判に臨んだことが、執行猶予判決の獲得につながったと思われます。

解決事例の一部をご紹介させて頂きます

NO
解決事例
1 傷害事件で逮捕・勾留されていたところ、示談契約の成立による被害届の取下げを受け、ご依頼から4日後に勾留決定の取消しによる釈放(その後、ほどなく不起訴処分)を得た事例
2 30代の男性が、性的姿態撮影等処罰法に違反する盗撮行為をした事件において、被害者との示談を成立させ、被害届が取り下げられた結果、不起訴処分を獲得した事例
3 不同意わいせつ事件において、被害者との示談が成立しなかったものの、弁済供託をすることで、不起訴処分を獲得した事例
4 1年以上前から差し押さえられていた携帯電話につき、押収物還付請求をし、返還を受けた事例
5 性犯罪の疑いで起訴されたのに対し、無罪判決を獲得した事例
6 窃盗事件において、複数の被害者との示談および保釈に成功し、執行猶予付き判決を獲得した事例
7 盗撮事件において、被害者との示談を成立させ、被害届の取下げにより検察庁への送致を回避できた事例
8 就職活動及び学業を理由とする勾留執行停止の申立てをし、身柄の解放が認められた事例
9 盗撮未遂で在宅捜査を受けていた依頼者が、ご依頼から1か月程で不送致処分となった事例
10 窃盗事件で逮捕・勾留されていたところ、勾留決定に対する準抗告が認められ、逮捕から2日後に釈放された事例
11 同種前科がある依頼者の窃盗事件において、被害弁償や再犯防止策をとったことで、略式命令(罰金)に収めた事例
12 船舶安全法に違反した疑いを掛けられたのに対し、不起訴処分を勝ち取った事例
13 性犯罪の疑いをかけられていた男性が、不起訴処分を獲得した事例
14 未成年者からわいせつな写真の提供を受け、映像送信要求罪等の容疑をかけられた依頼者が、示談成立により不起訴処分を獲得した事例
15 器物損壊の被害届を提出された依頼者が、不送致処分となった事例
16 自動車運転過失致傷事件について、執行猶予付き判決を獲得した事案